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よあけの部屋

□ アイテムが本当にもらえるダンジョンゲーム □

15 おっぱいを吸わせて下さい

せっかくイジメ問題を解決したというのに、アイクエで手に入れた不思議なアイテム「おっぱいの書」によって呪いのようなステータスを付けられてしまった誠人は、朝から少しだけ憂鬱だった。

誠人は「おっぱいの書」によって「おっぱいの魔術師」となり、エロいスキルを手に入れたまでは良かったのだが、そこに「ミルク値」という新しいステータスを付加されてしまったのだ。

このミルク値というのは、簡単に例えるならばもう一つの食欲であり空腹感のことである。

普通はお腹が減ればご飯を食べる、その結果、体のエネルギーとなり生命活動が維持されていく。
もちろん、ご飯を食べなければ飢えに苦しむ。

これと同じ現象をミルクに限定して追加されてしまったのだ。
つまり、ミルク値が減ればミルクを補給しない限り、「渇き」という名の飢えに苦しむことになるのだ。

もちろんミルクとは牛乳のことではなく「人間女性の搾りたてミルク」のことである。

「(……ああぁ……やっぱりダメだ)」

誠人は朝の食卓に出てきた牛乳を一気飲みしてみるが、少し渇きを覚え始めていた喉を少しも潤してはくれなかった。

これは実に不思議な感覚で、水分などの潤いとは別個の独立した独特な渇きの感覚だった。

誠人は朝食を終えると、先日までと同じ様に空元気で両親に笑顔を向けてから登校の為に家を出る。

誠人は「はふー」と溜息をこぼしながらトボトボと道を歩いていると、道先から見知らぬ女性が歩いてきたので、誠人はふとあることを思い出した。

「(そうだ……とりあえず、あのスキルを試してみないと)」

誠人はすれ違う見知らぬ女性のおっぱいを横目で見ながら「おっぱい鑑定」スキルを発動してみた。

「あー……なるほど、「何となく」ってこういう事か」

鑑定結果は本当に「何となく」であった。

「(バストサイズはD。ちょっと仕事で疲れ気味で、最近はご無沙汰気味なので少しムラムラしている。当たり前だけれど俺への好意は全く無しと)」

数値という感じではなく、簡易な読心術に近いスキルであった。

「正確なバストサイズが分かってもあれだけれど、何となくでも気持ちなどが分かるってのは凄いことだよね……」

誠人はとりあえず「おっぱい鑑定」が成功したので、他のスキルに関しても大丈夫だろうと思うことにした。

「確かにこれらのスキルは凄いと思うしありがたいんだけれども、デメリットもでかいのが困ったところだよね」

誠人はエロスキルに素直には喜びきれず、また「はふー」と溜息をこぼすのであった。


その日の授業は実に平穏に過ぎた。

ただ、男女共に最上位グループが欠けたせいか、クラス内の雰囲気が少し羽目が外れ気味というか、中位グループがとても元気が良い1日であった。

雪子はあいかわらずひっそりと過ごしていたが、登校時と帰宅時には誠人にだけ分かるように「ぺこり」と小さく挨拶をしてくれるので、誠人も小さく会釈するのだった。

「(やっぱり、挨拶をしてくれていたんだな)」

などと誠人は思いながら学校を出て帰宅するのだが、その足取りは少し弱々しかった。

なにせ、昨日の夕方付近から「何も食べていない」と同じ意味となる「ミルクを一滴も飲んでいない」のだ。

「(うぅ……喉が渇く)」

新ステータスであるミルク値の減少に伴って現れる生理現象の渇き。
まさに、水分を失ったかのような渇きの苦しみに、誠人は辛そうに眉をひそめた。

「(どうも、水を飲めない場合よりも渇きを感じやすいというか、辛さが厳しいように思う……これは、早く解決策を見つけないと本当に命に関わるかもしれないぞ)」

飢えと同じで即死することは無いのだが、長引けば当然ながら命に関わってしまうことになる。

誠人は疲れきった感じで家に帰り着くと、水道水をコップになみなみと注いで一気飲みをするのだが、水分への渇きは癒せても、ミルクへの渇きは1ミリも癒やすことはできなかった。

誠人は重たい体をベッドに倒れこませると夕食までへたり込み、夕食後は湯船には浸からずシャワーだけにして、そしてステータス確認の為だけにアイクエを立ち上げてみると、ミルク値が残り1/10程度しか残っていなかった。

誠人はアイクエを手に入れてから初めて少しもアイクエをプレイすることもなく終了すると、そのままベッドに倒れ込んだ。

とにかく眠って渇きをやり過ごそうと考えた誠人であったが、残念ながら更に重くなっていく渇きの症状にゆっくりと眠ることもできず、ベッドの上でゴロゴロと煩悶し続けた。

あまり眠ることもできずに朝を迎えた誠人は、虚ろな表情で起き上がると身支度を済ませ、何とか空元気を両親には見せてから登校する。

ミルクを一滴も補給できないまま二日目を迎えた誠人の目には、道行く女性達のおっぱいが砂漠にあるオアシスの様に見えて仕方がなかった。

「(目の前にたくさんのおっぱいがあるのに、どうしようもないだなんて……)」

飢えている者の前を無慈悲に通り過ぎていくご馳走達。

誠人は眼前を素通りしていく草食動物を、ただ見送ることしか出来ない牙と爪を失った肉食獣のような気持ちを想像してしまった。

「(ミルク値はたぶん底をついてマイナスにまで入ったかもしれない……)」

誠人はフラフラと力の無い足取りで学校に辿り着くと、周りにひしめく同じ学校の女子生徒達のおっぱいの香りとでもいうのか、生まれて初めて感じる甘ったるさと清涼感が合わさったフルーティーな匂いを前に、思わず鼻を手の平で抑えこんだ。

「(ぐわ……なんて美味しそうな匂いなんだ……。ミルク値のせいでおっぱいに関する感覚が鋭敏になってしまっているみたいだ)」

渇ききっている人間の前で水道水がフル解放で放出されているかのような状況に、誠人は軽い目眩を覚えてしまう。

「(こ、これで、今日一日、学校で過ごさないとダメなのかよ……)」

もはや生殺し状態の地獄世界に、誠人はため息混じりに入っていくのだった。

ちなみに、登校時の女子生徒達だけでも大変だったのに、クラス内で充満している女子おっぱいの香りたるや筆舌に尽くせぬものであった。

誠人はもはや白目状態で半分気を失ったまま授業を受け続け、そして、昼前の午前中最後の授業中にとうとう椅子から転げ落ちて倒れこんでしまった。

意識がもうろうとしている誠人の耳に教室のざわめきが聞こえてくる。

「おい、どうした日向? 体調が悪いのか?」

男性教師の声が誠人の耳に響いた。

「……す、すみません、ちょっと寝不足で」

「おいおい、夜更かしは控えるよう注意があった所じゃないか、全くしょうが無い奴だな。ま、病気ではないのなら保健室で少し休め」

「……は、はい」

「おーい、保健委員は誰だー?」

「わ、私です!」

一人の女子生徒が慌てて立ち上がるが、誠人は意識が虚ろなので、それが誰なのか分からなかった。

「保健室まで連れて行って欲しいんだが、他に誰かつけようか? 女子一人では大変だろう」

「い、いえ! 私一人で大丈夫です!」

「そうか? なら頼む」

誠人は男性教師に起き上がらされると、待機していた誰かが肩を貸してくれたらしく、誠人はその誰かにもたれかかりながらのそのそと教室を出て行くのだった。

鼻孔をくすぐる芳しい香り。

「(甘ったるくて……清涼感があって……フルーティな香り……)」

その匂いで、誠人は自分を保健室に運んでくれているのが女性であることに気がついた。

「(……こんなイジメられっ子の俺を一生懸命に運んでくれる女子生徒なんていたっけか)」

誠人は虚ろな目で自身の肩を担いでくれている女子生徒の横顔を見ると、それは綺麗な黒髪に黒縁メガネで巨乳な大田原 雪子であった。

「(大田原さん……)」

「大丈夫? 日向君?」

誠人の視線に気がついたのか、雪子は男子でぽっちゃり気味な誠人を担いでいるせいで少しだけ息を苦しそうに弾ませながらも体調を気遣ってくれる。

「……ありがとう、大田原さん」

「き、気にしないで。私だって助けてもらったから、少しぐらい恩返しをさせてもらわないと」

「……恩返し」

雪子の言葉を聞いた瞬間、誠人の脳裏に嫌な打算が浮かび上がった。

しかし、それを打算と呼んで唾棄するわけにはいかなかった。

なにせ、今の誠人には命の危険が確実に迫りつつあるからだ。

「(まさか渇きがこんなにも辛くて恐ろしいものだったとは……。ごめんよ……大田原さん……。でも、俺にはもうこれしか無いっぽいんだ)」

誠人は何とか意識を保ち続けながら無事に保健室まで辿りつき、雪子の補助を受けながらベッドに腰を下ろした。

幸い保健室には保険医がいなかった。

「……ふう、寝不足なら、ゆっくりと眠った方がいいよ」

雪子の優しい声もどこか上の空で聞いている誠人。
そんな誠人の様子が更に心配になったのか、雪子は誠人の額に手を置いてくる。

「本当に熱は無いんだね」

「……大田原さん」

額に手を置かれたままの誠人がポツリと雪子の名前を呟く。

「……え? なに?」

雪子は慌てて誠人の額から手を離した。

「……あの、お願いがあるんだ」

「お願い?」

きょとんとしている雪子に誠人は俯き加減で小さく頷く。
とても雪子の顔を直視することなど出来なかったのだ。

「何? 私に出来ることだったら何でもするよ?」

「じゃあ……あの、その……あの」

「……うん」

「……お、おっぱいを吸わせて欲しいんだ」

「……」

誠人が何とか言葉をそう呟き発した瞬間、雪子が驚きで小さく息を飲む音が誠人の耳に届いた。

誠人が恐る恐る顔を上げて雪子の顔を見ると、雪子は目尻に涙を浮かべつつ下唇を噛んで何かとても悔しそうな、悲しそうな、残念そうなとても複雑な表情で誠人を見下ろしていた。

「……あ、あの、おっぱいを吸わせて」

「――最低っっ!!!!」

誠人の左頬に雪子の痛烈な平手打ちが叩き込まれ、保健室に破裂音が鳴り響いた。

誠人の頬を叩いてそのまま保健室から飛び出そうと身を翻していく雪子の上着の袖を、誠人は即座に掴んだ。

その素早い反射神経は、誠人の生存本能からくる動きであったと思われる。

「ちょ、ちょっと、いや、掴まないで!……」

雪子は男子である誠人に力強く引き止められたせいで強制売春の場面を思い出したのか、恐怖で顔面蒼白になりながら誠人に振り返るのだが、視界に飛び込んできた誠人の表情を見て驚いてしまう。

いやらしい事を要求してきたはずの誠人が、どういうわけか「半泣き」であったからだ。

強制売春をさせられそうになった時の神田達のような下品な薄ら笑いなどは、今の誠人にはどこにもなかった。

「……助けて下さい……どうか助けて」

誠人も目尻に涙を浮かべながらそう呟くと、そのままベッドから床に滑り落ちるかのように下りて正座をすると、頭の額を保健室の床に押し付けた。

「こんな事を頼める相手は、俺には大田原さんしかいないんです……どうか、どうか俺を助けて下さい」

あまりにも不可解な光景を前にして、さすがに毒気を抜かれた雪子は少しだけ冷静さを取り戻した。

「(私をいやらしい目で見ているとか、私を助けたお礼にいやらしいことをさせろ、という意味じゃないみたい……それに助けて下さいって何だろう)」

「どうか……どうか……」

誠人は床に額をつけた状態のままずるずると横にずれ始めると、そのまま床にバタリと横倒れになる。

「ちょ、ちょっと日向君!?」

あまりに普通では無い誠人の状態を前に、雪子は慌てて誠人の側で膝をついた。

「どうしたの!? 寝不足じゃないの!?」

半分白目で上の空状態の誠人を見て、さすがの雪子もただの寝不足では無いことは予想がついた。

「実は……俺、女性のおっぱいを吸わないと……死んじゃうみたいなんだ……」

「……へ?」

誠人の口から発せられた突拍子も無い台詞に、雪子は口をぽかんと開けてしまう。

さすがの雪子も「そんな馬鹿な話が」と一笑に付したい所であったが、誠人が本気で苦しそうに呼吸を繰り返す様を見て、さすがに笑い捨てるわけにはいかなかった。

「ねえ、もっと、ちゃんと理由を教えて!」

「えと……実は……ね」

誠人は自身の命が懸かっているので本当の事を話すことに決めていた。

誠人は息も絶え絶えながらも、アイテムダンジョンクエストというゲームを手にした事、そのゲームのアイテムが現実の物になること、そして、そのアイテムを用いて雪子を助け出したことを簡単に説明した。

「そ、そこまでは良かったんだけれど、先日、ヘンテコなアイテムを拾って「呪い」にかかってしまったみたいなんだ……。不思議な力の……代償ではあるんだけれど、どうも……女性のおっぱいを吸わないと死んでしまう……体にされてしまったらしくて……」

雪子は「そんな馬鹿な話が」という言葉が再び頭に浮かんで喉にまで登ってきたのだが、何とかそれを一生懸命に飲み込んだ。

実に突拍子も無い話ではあったが、先日の誠人による雪子救出劇のお陰で、誠人の話を笑い飛ばす事など雪子にはできるわけもなかったのである

なにせ、誠人の救出方法は何もかもが異質だったからだ。

鍵とチェーンロックのかかった他人の家に軽々と侵入し、多数の人間を一瞬かつ一気に無力化して、食中毒に似た症状を発現させて病院送りにまでしたのだ。

どのように助けてくれたのかをあえて聞かなかった雪子だが、それがもはや「普通」では無いことだけは重々に承知していた。

「ごめんね……やっぱりこんなお願いダメだよね……ごめんね……」

目尻に溜まった涙を一滴だけホロリと流しながら謝罪を繰り返す誠人には、どこか儚くもこのまま消えてしまいそうな雰囲気があった。
そんな誠人を前に、雪子の胸の奥がなぜかキュンとしてしまう。

「(こ、こんな所で私の大事な恩人を見殺しにするわけにはいかない!!!)」

一生懸命に死地に飛び込んで来て自分を助けてくれた男子である誠人が、今、心底から助けて欲しいと雪子に哀願しながらも、それがあまりにもな要求なのでどこか諦め気味に申し訳ないと謝っている。

どうしてもダメならば見捨ててくれても構わないと泣いている。

使命感、母性本能、感謝、恩返し、あらゆる感情が混ぜこぜになって雪子の心をかき混ぜるが、答えは決まっていた。

「(――何とか助けてあげたい!!)」

でも、と躊躇してしまう自分の心を雪子は何とか説得にかかる。

「(――お、おっぱいを吸われるぐらい、どうってこと無いじゃない!! か、神田達にレイプされそうだったことを考えれば軽い軽い! それに、これで日向君の命を救えるなら凄い事だと思う! 日向君の為! 日向君の為なんだから! 仕方が無い事なんだから!!!)」

しかし、そうは決意しても、なかなか行動には移せなかった。
そうこうしている内に誠人の呼吸が更に荒くなり始める。

「(――あ、赤ちゃんだと思おう! 赤ちゃんなら毎日、おっぱいを吸わせるんだからね! れ、練習よ! 将来に向けた練習なんだからっ!!)」

雪子はあれやこれやと言い訳を羅列しながらゆるゆると上着の前をまくしあげると、純白のブラジャーとそれに包まれた巨乳よりワンランク上な左おっぱいがあらわになる。

当たり前だが雪子の顔は耳まで真っ赤になっていた。

「さ、さあ、日向君……ど、どうぞ」

雪子は恥ずかしさで真っ赤な顔を横向きに逸し、まくしあげた服が落ちないように胸上辺りで握りしめながら左胸を誠人の眼前に突き出してくる。

半分白目状態だった誠人は眼前に突き出された豊かな巨乳に気がつくと、もはやエロいとかそういう感情は一切浮かばず、まさにオアシスに飛び込む九死に一生を得た旅人であるかのように、凄まじい勢いで飛びついて吸い付いた。

「――アンッ!?」

おっぱいから電気が体中に走った雪子は、思わず艶っぽい声を漏らしてしまうと同時に、自分の口からこんなにも女性らしい声が漏れることにも衝撃を覚えた。

しかし、乳首がまだ露出していないので、意識が混濁している誠人はブラの上から強引に「ちうちう」と吸いだしてしまう。

「ちょ、ちょっと待って!」

雪子は慌ててブラの先に指をかけて少しだけずらすと、薄ピンク色の乳首が現れて即座に誠人の口内へと吸い込まれていく。

「――んんっ!!」

先程よりも更に強烈な甘い快感が雪子の全身を駆け巡った。

必死にあむあむと吸い付く誠人の顔を見下ろしながら、雪子は何とも不思議な感覚に包まれてしまう。

「(い、嫌な感じはしない……むしろそれよりも、どこか幸せで温かい感じがする)」

雪子は赤子をあやす慈母の様に、誠人の頭を優しく両腕で抱いて支えてあげる。

だが、穏やかな時間は少しの間しか無かった。

雪子の左乳房に何ともいえない熱い血潮が集まりだし、マグマの様にうねり始めたのである。

「(え!? なにこれ!? あ、熱い……苦しい……)」

熱さの中にムズムズするような気持ち良さが隠れており、それが快感であると認識し始めると、雪子は太ももを擦り合わせてムズムズし始めた。

「(ちょっと待って……おっぱいを吸われるのってこんなにも気持ちが良いものなの!?)」

そんな訳は無い。
これは明らかに誠人の「射乳」スキルの影響である。
女性のおっぱいに過剰な快感を与え、ミルク噴射による男性的な絶頂感を与える強烈なエロスキルなのだ。

そもそも、誠人はおっぱいを吸えば助かるわけではない。
新鮮な女性のミルクを飲まなければ助からない、が正解なのだ。

あえてなのか、それとも意識が薄れて忘れていたのか、ミルクという表現を避けていた誠人のせいで、雪子は妊娠もしていない自身のおっぱいからミルクが吹き出すことになるなど想像もしていなかった。

「え!? ちょっと待って、いやいや、何よこれ!! 怖い!! 怖いよ日向君!!!」

しかし、次の瞬間、強烈な射乳感に襲われた雪子の左乳房の乳首から「ブシャシャシャシャーーーー!!!!!」と濃厚な新鮮ミルクが噴出する。

「――ひぎぃぃ!!??」

豪快な射乳による凄まじい快感が全身と脳を焼きつくすかのように駆け巡り、雪子は歯を食いしばりながら首を仰け反らせて体をビクンビクンと痙攣させる。

誠人は雪子の左乳房から吹き出す新鮮ミルクを、乾いた砂が水を吸収するかの様に「ゴクゴク」と喉を鳴らして飲み干していく。

「(甘くて、スッキリしていて、色んな果実が合わさったフルーティーな香り!! 美味い!! なんて美味いんだ!! 五臓六腑に染み渡るとはこのことか!!! もっと!! もっと飲みたい!!!)」

誠人が口をすぼめて吸引を強めると、雪子の左乳房から続々とミルクが噴出していく。

「ま、待って!……ちょ、日向く……んっ……あ! ダメ……ひぃぃん!!!」

生まれて初めて体験する思考さえも吹き飛ばすような凄まじい快感を前に、ガクガクと全身を震わせながら耐える雪子。
既に下半身のショーツはぐしょぐしょに濡れてしまっていた。

だが、生存本能でミルクを求めている誠人には、雪子の事を配慮する意識が欠落してしまっていた。

「(ああ、生き返るとはまさにこのことだ!!!)」

雪子の豊満な爆乳おっぱいからミルクをゴクゴクしまくる誠人。

やがて、体力が戻って来たのか誠人はその場で片膝をついて立つと、雪子の体を逃がさないように両手で抱え込んで、自身の顔を雪子の左爆乳に突き込むように押し付ける。

もはや、それは雪子が誠人という赤子を抱えるような格好ではなく、力無げにされるがままとなった雪子のその姿は、まるで吸血鬼に血を吸われて恍惚としている人間の女性のようであった。

「あ……あっ……ん……あ……」

力の無い片言の喘ぎ声を漏らして、体を小刻みにビクンビクンとさせるという反応しかしなくなった雪子。

そんな雪子のおっぱいをまだまだ貪り続ける誠人。

「(美味い美味い美味い美味い!!! 女性の新鮮ミルクは美味いぜ!! いやー!! 女性最高!!! さすがは女性!! やはりミルクは女性に限る!! 女性女性女性女女女女女!!!! 女ぁぁぁぁぁ!!!! ……って女?)」

ふと、我に返った誠人は慌てて目の前の爆乳柔らかおっぱいから顔を離した。

誠人に吸い上げられて射乳の勢いが止まっていないミルクが、雪子の左乳房の乳首から「プシャー!」と吹き上がる。

「――えぇぇ!? 大田原さん!!??」

誠人は自分の両腕の中で、恍惚の表情かつ涎を垂らしながらぐったりとしている雪子を見てパニックに陥った。

「うわわわわ!!!! たたたたた、大変だだだだだ!!!!!」

誠人は自身の渇きの欲求のままに雪子のミルクを吸い上げてしまった事を思い出した。

「お、俺を助けようとしてくれた大田原さんに何てことをしてしまったんだ!!!」

誠人は自身の腕の中でぐったりとしてしまっている雪子を見て、吸血鬼が血を頂いた女性を欲望を抑えきれずに殺してしまったかのような錯覚に陥ってしまう。

「で、でもでも、こ、呼吸はしているっぽいから大丈夫だよねねね!!!」

誠人は慌てて雪子を抱きかかえ上げるとベッドに横たわらせて、はだけていた胸元を整えた。

「ああ! ごめんよ大田原さん!」

だが、雪子は既に快楽の楽園にトリップしてしまっているので、恍惚とした表情のまま気絶状態であった。

それから数分後、誠人の必死の呼びかけに対して何とか雪子が気を取り戻し始めた。

「……大田原さん! 大田原さん!」

「……う、うーん」

「よ、良かった大田原さん!!」

心配そうに見下ろす誠人の顔を見て、雪子は小さく微笑んだ。

「……あ……日向君、元気が戻ったんだね」

「うんうん! ありがとう! 本当に助かったよ!」

雪子はベッドの上で上半身を気怠そうに起き上がらせたのだが、かなりの体力を消耗してしまったのか目眩を覚えたらしく、ふらりと体をよろめかせてしまい誠人が慌てて雪子の両肩に手を置いて体を支えてあげた。

「ご、ごめんね、とんでもないお願いをしてしまってさ」

誠人の言葉に雪子は小さく首を振った。

「ううん、気にしないで。ちょっと驚いたし恥ずかしかったけれども、私を助けてくれたお礼が出来たから、むしろちょっと嬉しいぐらいかな」

雪子が力無げに微笑みながらも誠人に対して気遣いのある言葉をくれた事に、誠人は「なんて優しい人なんだ」と少し感動した。

「とりあえず、これでその呪いってのも解けたんだよね?」

「え?」

「……え?」

雪子が達成感に満ちた顔で問いかけてきたので、誠人が鳩が豆鉄砲を食らったような顔を返すと、雪子もすぐに同じ顔になった。

「え? 違うの?」

「あ、えと、その……女性のミルクを飲まないと飢えて死んじゃうという感じの呪いだから、これからたぶん一生、女性のミルクが必要になるわけでして……」

「――ええぇぇーーー!!!」

普段は大人しい雪子とはいえ、誠人からの予想外の答えにはさすがに驚きの声を上げずにいられなかった。

なにせ、呪いを解く為の1回きりのキス、みたいなロマンチックなものではなく、あくまで日々の空腹を満たす為の食事の一つにしか過ぎないというのだからだ。

雪子は眉尻を下げて「そんなー……」と呟くと、そのままガクリと項垂れてしまうのであった。
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